私たちの想い

最初は、1つの小さなビニールハウスの牛小屋からスタートしました

自分で何かやってみよう、思い立ったら止められませんでした。
でも、実ははじめは
「牧場なんて…」という思いもあったんです。

牧場を始める前は、北海道で不動産屋をしていました。

土地を売り、大金が動くような大きな仕事ができるようになるにつれ、
なんだかやりたいこととの違いが出てきたり、雰囲気が自分に合わなくなって
きたと感じて、今度は住宅を売る仕事に変えました。

今の「ゆうぼくの里」のログハウスを建てたことや、
牧場の土地探しをしたりすることにその時の経験が、今でも生きているように
感じます。

でも、住宅の仕事につきながらも、やっぱり何か違うな、と感じるようになり、
「自分で何かやってみよう」と思ったんです。

北海道から、愛媛に帰ってきて、何をやろうか色々考えました。
最終的に考えたことが、何かを生み出し、育てることでした。

ストーリー

本当は全てのものを循環させてつくる、ということをやってみたかったんですが、場所は限られていますから、狭い面積で育てることのできる牛に特化して育てていくようになりました。

一度は大きな土地を動かしたり、住宅を販売していた身だったので、はじめは「牧場なんて・・・」と思っていたところも正直ありました。

でも、一度やってみると、これほど可能性が大きい仕事もないんじゃないかと思うようになりました。
人間の生きるところに直接つながる「食べる」ということ、命をいただくということに直接関わるということは、その人の人生に関わるという事だと思うんです。
まぁそんな大それたことでもないのですが、色んなことを試して、日々結果が出て、改善して・・・それがたまらなく楽しかったんです。

生き物を育て、食すために販売をするということ

初めての牧場経営、右も左も分からないまま、
とにかく、たくさん失敗しました。
おかげでたくさん勉強して、今があるんだと思います。

最初は、今のおかざき牧場の場所ではなく、現在のゆうぼくの里の場所で、小さな1つのビニールハウスで牛を育てることを始めました。

最初は何と積雪でビニールハウスが倒壊。
今度は建物が火事で全焼・・・
そんなこともありました。

右も左も分からないスタート、とにかく勉強しました。
勉強しながら、失敗しながらだったからこその今があるんだと思います。

生き物のことだから、衛生管理などに気を遣うような問題にも直面しました。
宮崎で口蹄疫の問題が起こったときは震撼しましたね、衛生面から牧場への一般の方の立ち入りをお断りしたり、畜産に携わる者として、地区に限らず、勉強を重ね、指導にも当たりました。

生き物を育てて、それを誰かに食べてもらうということは、そういうことだと思うんです。
安心して、誰もがおいしく食べてもらえるように、大事に、丁寧に作ることがとても大切だと思うようになりました。


添加物を使わず加工して販売すること

無添加のオーガニックにこだわる理由は、単純。
色々な余計なものが入っているものを、自分は食べたくない
と思ったんです。

ソーセージづくりのためだけに、群馬まで勉強に行ってもらった人が居ます。
理由は、どうしても美味しいソーセージができなかったから。

私たちは、とにかくアレルギー等に関係なく、誰でもが「おいしい」と思って食べられるものを作りたいという想いが昔からあって、その為には「無添加」で、余分なものの入っていない加工品を作る必要がありました。

中でもとにかく、ソーセージが難しかったんです。
何とかなっても、形が悪い。味がなんだかおいしく出来ない。

何度も失敗して、だんだんソーセージは結着剤などの薬品を使わずにつくるのが難しい食べものだとわかってきたんです。
でも、やっぱり安心して食べられるものでないとおいしく食べられないから、余計なものは入れずに作りたい。
結果、研究の末、出来たんです。あきらめずにやれば、出来ないことはないと思いました。美味しいものは新鮮な肉で、大切に作ろうと改めて思いました。

今では、お客様から「このソーセージ以外ではアレルギー反応が出るけど、これだったら安心して食べられる」というお言葉をいただくことができました。
あれは本当に、心から嬉しかったです。


おいしいものを仲間と寛ぎ食べる秘密基地

牧場で大切に育てた牛を、大切に加工して、
美味しく食べる場所、そんな親友にしか教えたくないような
隠れ家のような場所が欲しいと思ったんです。

牧場を営み、はなが牛を育てて、加工場を作っておいしい肉を提供するようになった頃、もっとおいしく食べてもらう方法はないかを考えるようになりました。

そこで、せっかくなら自分がおいしいと思う形で提供しようと、レストランゆうぼく民を始めました。
行きたい店、ずっと入り浸りたくなるような、そんな店を作りたかったという想いもあったからです。

出すメニューはもちろん、ログハウスも半分は自分たちで建てました。
店に入ってきたときに、迎えられているような、いい雰囲気を感じるように作ったので、是非来た人には体験してほしいなと思います。
店に立つ側の私たちは、裏口から入るから少しさみしいけど、入り口から入ったときのあの感じは、初めてでも久しぶりなような、そんな風に思ってもらえると嬉しいなと思います。

店としては、たくさんの人に来てほしいけど、スペースに余裕があった方が「自分たちの癒しの空間にしたい」というお客さんには居心地が良くていいのかもしれないですね。

おいしいものを、よりおいしく感じてもらえたらいいなと思います。


ゆうぼくの里

自分でするということは、要は好き勝手出来ることでもあるんです。
やろうと思えば、なんでも自分でできる。
あーでもない、こーでもない、そう言って試しながら、色んなことに挑戦して
きました。

はじめはもっと簡単にできると思っていたんですが、
どんなことも、やろうと思って頑張らないとできないということが分かりました。
でも逆に、やろうと思って頑張れば、何でもできるということが分かりました。

大変だったことは多かったけど、いつも楽しかった。
今となってはどれもが良い経験で、思い出です。

やっぱり一番大変だったのは、はじめたばかりのころ。
牛舎がつぶれたり、建物が燃えたり、大変なこともいろいろあったけれど、
でも、夢があったから頑張れた。
夢は目標を、目標は行動を呼び起こし、
行動は結果を、結果は反省を、そしてその反省がまた、夢を生むんです。
大変でも、いつも充実していて、楽しい毎日を送っています。

今は、次の世代につないでいこうという夢があります。
自分はここまで牧場をやってきたけど、次の世代には、粗削りになっている部分
を、綺麗にシステム化して、きれいに、働きやすくしていってほしいと思ってい
ます。

長く物事を続けて行くにあたって、どうしてもかわっていかないといけない。
けれども、軸だけは変えてはいけない。
ゆうぼくの里の基本は生産することです。
生産すること、に関わって、それに付随することに広がりを持たせていきたいと
思っています。
生産に関わることで、できることを少しづつ増やしていき、農家を助けるシステ
ム構築などもできれば、次の時代に役にも立てるのかなと考えています。

ゆうぼくの里
代表 岡崎 哲