サステナブルな新たな挑戦『ゆうぼくの牧場で仕上げた あか牛』
取り組みの経緯
2023年秋に、ゆうぼくでは『持続可能な農業』への取り組みとして母牛(経産牛)の再肥育を試験的に始めました。
高知県で『土佐あか牛』を産む母牛としての役割を持った牛を市場から買取、私たちの牧場で肉用牛として再度育て直す取り組みです。
一般的に役割を終えた母牛は、廃用牛と呼ばれ、価値の低いお肉として取引されることが多いです。しかしこの母牛には価値あるお肉としての可能性が秘められていて、その可能性を私たちなら高められるという思いで始めました。
『三方良し』の取り組み
この取り組みは『農家さん』『お客様』『ゆうぼく』にとって三方良しの取り組みになると考えています。
まずは母牛を育ててこられた農家さんへの良し。
母牛は高知県の市場の競りに参加し買付を行っています。
その際、母牛に対しての様々な事業者が入札を行いますが、私たちがこの価値を高める取り組みを出口として持つことでより高い入札を行うことが出来ます。その結果、農家さんの収入が増えることにつながります。
そしてお肉を購入されるお客様への良し。
母牛は通常の牛よりも長く生きている分、赤身の深い味わいを持っています。
土佐あか牛は、黒毛和種と違い、サシが少なく濃厚な赤身の旨味を持った肉質が特徴です。
さらに私たちの牧場で仕上げる際、旨み成分を高める独自の方法で育てあげ、精肉になった後も熟成を行いさらに旨みを高めてお届けします。これは肉用牛の肥育から精肉としての提供を行なっている私たちだからこそ出来る取り組みと自負しています。
『母牛×褐毛和種×仕上げの際肥育×熟成』という要素で、これまでにない美味しさを持つ赤身肉を、比較的お手頃な価格でご提供出来ると考えています。
最後に私たちゆうぼくの良し。
通常肉用牛は、子牛から20~28ヶ月程度肥育し出荷されます。
その中で既にしっかり成牛に成長している母牛は、6~8ヶ月程度の肥育期間で出荷になります。
肥育期間が短いことは高騰する飼料コストの抑制や、肥育中の事故死リスクが短いなど様々なメリットがあります。そして母牛に対して価値がつけることが出来れば、畜産と酪農、そして農業全体で見たときの可能性がもっとあるんじゃないかと考えています。
こういった様々な『良し』を通して、サステナブルな農業『持続的な農業』に繋がるのではないかと思っています。
ただこれはまだ試験的な取り組みでまだ始まったばかり。
実際に育ててみて、出荷したお肉を販売して、食べてみてどのような感想になるのか、お客様と一緒になって取り組んでいきたいと考えています。
ぜひご期待いただいて、見守っていただき、一緒にこの取り組みを実現出来ればと考えています。
宜しくお願い致します!